
できるだけ普通に、予定していたことを、雨の中でやってみる。すると、様々、面白いことがおこる。雨降りの中で、普通のとおりのお散歩をしてみたりすると、そうか、冒険や探検は、ごく普通のこんな場所にもあったのだなあ、と思える。匂いが違うとか、色がきれいだとか、肯定的なことだけでなく、いやはや、僕の自慢のカッパは、こんなにすぐ雨がしみてしまうのだ、とか、靴下のずり落ちをなんとかしたい、とか、否定的なことも含めた経験が展開される。でも、子どもたちと一緒にする作業のそもそもの目的は、様々な経験を積み重ねることだったはずで、だとすれば、こっちの方が、晴れて何事もなくすぎる活動より、ずっと面白い。作業の最後に、お風呂屋さんなんかになだれ込んで、体を温め、着替えをするっていうのを忘れなければ、雨の日に外で遊ぶことは、なかなか捨てがたいことなのだがなあ。