
毎日の生活を豊かにおくるために、子どもの頃に学んでおかなければいけない様々で膨大な情報のうち、どうすれば虹ができるのか、なんて事は、ま、どうでもいいことの一つかもしれない。どうすれば、なんて事は、必要になったときに、誰かに、そう美術館かどこかにでも、聞けばいい。大切なことは「うっひゃー! あそこに小さい虹がある!」と、ビックリすることのできる心を持つことなのだ。ビックリのない人生なんて、とてもつまんないと、僕は、思うんだがな。
学校で理科の授業が始まれば、僕たちは、この世の中のほとんどのことは、たいてい魔法とは関係なく、成り立っていることを知る。しかし、だからこそ、僕たちは、ビックリという、理科とはちがうものの受け止め方が、大切であることを心に留めておきたい。ビックリしなければ、僕たちの知っている科学のほとんどが始まらなかったのだということをこそ、忘れないようにしたいものだと思う。