
もちろん、真剣な質問といったって、そんなことは、もう僕なんかとっくの昔に体験しちゃってますよ、というようなことが多いのだけれど、しかし、今この歳になって考えてみると、あのときはあれはああだったが、これはこうした方がよかったかもしれないな、というようなことが見えてきたりする。では、なぜ、あの時の私はあのようなことをしてしまったのか。ううむ、若いってけっこうはずかしい。おっと、そういうふうに見れば、僕だっていまだに毎日初めてのことがおこっていたりするわけだな。なにしろ、47歳になるのは僕にとっては初めての体験なんだからね。
ううむ、若いってけっこうはずかしいということがわかってくると、いまだに僕は若気の至りをし続けているのではないかと、ふと足元を見つめることができるようになる。そして、相変わらずの若気の多さに、そっと赤くなりながら、今年も、僕は楽しく新米のお父さんをやっていくのだろうと思う。子どもと一緒にやるということは、こういうことなのだろうな。