平成9年10月25日

 9月の末に、少し長いお休みをとった。夏は過ぎてしまったけれど、これが僕の夏休み。美術館で働いていると、みんなの休みとは、休みがちょっとずつずれてくる。 いまだに、僕は休みになると早く起きてしまう。早く起きて、心ゆくまで洗濯をして、掃除をして、いきおいにまかせて朝食の用意をして、みんなでそれを食べ、洗い物ついでに台所まわりもきれいにして、さて、お茶でも となったところで、まだ9時すぎだったりすると何かすごくうれしい。でも、僕の家では、もちろん家族がいるのでこんなに全部一人ではさせてもらえない。このうち洗濯と洗い物と、あとお茶を飲むくらいだな、お父さんが最近させてもらっているのは。そうすると、まだ8時半頃ほとんどすべての家事は済んでしまって、さて今日は何をしようかな。
 でもね、さて何をしようかなといったところで、休みが始まって最初の1週間くらいは、何かあっというまに過ぎてしまうんだな。まず、このところ忙しさにずっとごぶさただった実家関係のあいさつ及びお墓参りでしょう。それに行きつつ、借金したままだったモーターサイクル関係の各お店まわりでしょう。それに、気になっていた僕の趣味関係のお店チェックをしながら、町の中をお散歩するっていうのもしなきゃならないでしょう。で、また趣味というのが結構多岐にわたっていたりするわけですよ。ね、なにやかや、ふだんの人間関係の修正修復活動で、日々はあっというまに過ぎていってしまうのです。
 で、そういうのが一段楽して、本当に何もすることがなくなってからが、休みになったっていうんだと、僕は思うんだな。さて、対社会的に何もしなくてよくなったとき、何かすること、何かある、みんな?