
泥遊びに関していえば、ほとんどの大人は、その名人だったりする。昔、服を泥で汚して帰ってお母さんに怒られたり、泥の中に服を着たままはまりこむことは、相当気持ち良いことであるのを知っている。
粘土遊びはどうだろう。ほとんどの大人は、粘土で何かを作るのがうまい人がいるのを知っていて、たいてい私はへただと思っている。粘土遊びは、もちろん手足が汚れるものなのだけれど、上手に遊ぶには、こぎれいにやらなくてはいけないと思っている。ね、実際は、そんなに違うことであったはずがないのに、なんだか、だいぶちがうことになってしまったものが、ここにある。
僕は、あのくらい遊んできて、今ここにこのくらいの人としている。この人たちは、どのくらいどのように遊んで、そして、どういう人になってゆくのだろうか。ごく普通の大人になるために、天気の良い日は、外に遊びにでたいと思う。