平成7年4月22日

 僕は今日ちょっと筋肉痛だ。昨日半日、モーターサイクルで、緑の盛りの林の中を走り回っていたからなのはわかっている。こういう痛いのはうれしいよね。しばらくぶりだし。筋肉痛は、整理体操の善し悪しに深くかかわっている。もちろん普段使っていない筋肉を急に使ってしまったということも関係がなくはないが、でも、それは思っているよりたいした問題ではない。問題は、終わってからの体操、特にストレッチだと思いますね、私は。春休みだったので、子どもたちが家にいて、ここ数週間、僕は、知らないうちに、良いお父さんっていうのをやってしまっていた。それはそれで、楽しかったし、新しい遊び方も発見したりしてよかったのだけど、ある日お風呂に入って背中を見たら、背骨の周りに吹き出物が出ているではありませんか。これは、僕の身体の内側のバロメーターで、何か無理していませんか、というシグナルなのね。
 おかみさんとちょっと長めのドライブに出かけたり、もうだいぶ大人になった娘たちと、話をしながら自転車で走ったり、古い友達に呼ばれていって5時間かけて食事を楽しんだり、みんなと一緒に過ごすことも、なかなか楽しいことではある。しかし、基本は一人で遊べるか、ということに戻ってくるんだな、僕の場合は。
 どっちが大切で、なにがどうということではなく、みんなと遊ぶのと平行して、自分一人で完結することのできる活動を何個か持っていること。自分がおもしろいと思ってやったことの整理体操のようなことを頻繁にして、若干の筋肉痛としてためこんでおくこと。そういうことがみんなで遊ぶときの元気のもとになるんじゃないのかなってことを、さて、いい季節になったので、確認しておきたいなと、お父さんは思うのであります。