平成6年10月29日

 今日は僕の休日で、午前中から、今回は教育のことを書くぞと、はりきって始めたのだけれど、どうも違う。頭の中だけが廻っていて、へんにいじけた感じの文になってくる。ううむ、本当のことを言えば、私は今から、街の南に広がる丘陵地帯へ、ちょっとした散歩に出かけたいのよ、教育のことなんか後にして。 今年の夏から秋にかけて、忙しかったような気はするけれど、ちゃんと夏休みもとることができたし、行きたいと思っていた所にでかけたりもした、けれど、いかんせん、何故か、僕の休みの日になると雨が降る。9月末の、あのものすごい雨の時期も、僕のお休みの間だったりしたわけね。そして、今日も、天気はあまりよくない。雨の休日、僕はいったい、何をしていたいのだろうか。
 もちろん歳をとったせいだと思うのだけれど、最近、僕はぐうたらなのである。天気がよくないと、自動車で子どもたちと街に買い物なんかに行ってしまったり、手近な室内プールで半日、水泳していたりするのである。こってしまうと、どこかの温泉の小さな部屋で、文庫本を読みつつ、1日お湯につかって過ごすなんて事をやってしまったりする。ううむ、これはこれで、ちょっとした大人の休日の過ごし方ではあるけれど、なんとなく腰の廻りの脂肪が増えていきそうな感じがするじゃありませんか。
 そうだ、雨の日こそ、カッパを着て出かけたい。雨の日こそ、雑木林の中をどこまでも続く、舗装されていない山道を歩きたい。雨の中を、様々な方法で移動して行くことを、積極的に楽しむ事こそが、今のこの僕のくるくるまわる頭の整理に役立つに違いない。
 さて、出かけましょう、あの丘の遊歩道へ。雨も降っていることだし。