平成6年9月24日

 田圃の中を適当に曲がりながら、むこうに見える丘の麓まで延びている、舗装と未舗装が混ざりあった農道、という、自転車(僕の場合マウンテンバイクのことね)で走ったら絶対気持ち良いぞ!の道が、今度の住まいの周辺にはごく普通にあるということが、家の周りの探検の結果、発見されたのよ、うっふっふ。 向山に住んでいた頃「長町地区トンネルめぐり」というのをやった。あっ、あの「えっ、長町にトンネルなんてあったっけ。」とか言わないでね。要するにみんなで自転車に乗って、愛宕大橋下発、広瀬川堤防を下って宮沢橋から286号線に上がり、大年寺山門下の地下横断歩道で国道を横切り、長町駅に向かい、長町貨車区の下をくぐって駅の東側に出る長いガードを通って諏訪神社にお参りし、名取川の河原に出る。そこでお弁当を食べてから、仙台南部道路の下を横切る何カ所かのトンネルをくぐりながら戻ってくると、まぁ、そういうふうなトンネルめぐりなんですってば。何かの下をくぐればトンネルだい!みたいなね。
 自転車って、あまりにふだんの生活に溶け込みすぎていて、ま、その辺にある奴で良いんじゃないの、という扱いを受けているように思えるのだけど、こんな具合に出かけるときは、ぜひ「ちゃんとした」自転車っていうのを使いたい。自分の体に合わせて手入れされた自転車ってさ、たいていの人が思っているよりはるかに軽快で、快適だということは、「ちゃんとした」自転車に、「自転車をこぐ目的のためだけ」に乗ってみると、すぐわかる。でも、それがなかなかできないんだよね。
 気持ち良いということはどういう状態のことを言うのか、僕達の身の廻りを、もう一度点検しなおしてみたいと、秋だから、思う。