
当たり前のことですが、僕の子どもたちはこれまでずっと、僕とおかみさんが良かれと思って買ってあげる服を中心とした「人生」を送ってきました。で、ある日、見たことのない「変な」服が、僕の目に止まるのですね。わぁお、なんなんだよこの服は!
彼らは、自分で服を買ってきたのです。自分で決めて買ってきたのです。すごく新しい気持ちなんだろうなぁ、そういうときって。新しい服を思い切って着るという、やってみればなんとも簡単なことで、自分の守備範囲がドンと広がる。自分の身に付ける様々なもの、そして、その基本にある自分の体そのものに常に注意をはらい、できる範囲で最大の振動を与えておくこと。そうだよな、こういうことが、実は、自立するということの、まず第一歩だったんだよな。
自分の最近を振り返りつつ、お父さんはしみじみその「ヘンな」服を眺めるのでした。ううむ、ジョギング始めようかな。