
で、そういうふうにして僕の子どもたちは大きくなってきました。彼らにとって物事はそういうふうに進むものなのです。そして今、彼らは高校生と中学生になりました。
最近、そういう彼らと話をしていて、僕の考え方はもともとそういう、のんびりしたもんではなかったんだということがわかってきました。僕は、そういう状況をストレスとして受け取らないように、けっこう意識的に、そうしていたんですね、自分でも面白がってはいたけれど。それは、僕の両親のことを考えればよくわかります。彼らは、大変一生懸命僕を育ててくれたけど、あんまりのんびりっていう思い出はないもんなぁ。
意識的にやっていた人から、最初からそうできる人ができてきて、なるほど、ここでのものの見方のくいちがいが、ジェネレーションギャップというものなのだな。ううむ、なかなか鋭く、文化というものは、伝達されて行くのであるなぁ。