平成4年11月28日

 僕の家族はちゃんとしたクリスチャンではない。けれど、この時期になると、そろそろクリスマスの事が気になってきて、子どもたちは、サンタクロースに何のプレゼントをお願いするか楽しそうな相談を始めている。おおい、お父さんもまぜてくれよ。 あえてことわりますが、僕の家は、クリスチャンでもないけれど、仏教徒でもないし、神道をはじめとするその他さまざまな宗教ともあまり深い関係はありません。関係はありませんが、家族みんな、なんだか神様はいると信じてはいるんだな。
 で、いろいろ問題はあることは理解した上で、クリスマスもやって、元朝参りもやってしまうのですね。僕の家族が感じている神様って、多分、神様ということ(物)を考えついた人間という生物も含めた、宇宙の自然全体のネットワークに対する驚きなんじゃないのかなぁと、最近思うの。すごく不思議に思える自然の様々も、勉強して調べてみると、まったく驚くべき、しかもそうとうあやういシステムで、きちんと運営されていたりする。そういうことを勉強できるというこもとも含めて、こういうのってぜったい誰か何かしてるよね、と、僕は思うな。
 こういう態度は、科学的ではないということになっているわけですが、でも、「ヒャ−、すごいなこれ!」と言う驚きがなかったらほとんどの科学的な追及は始まんなかったのだということを思いおこしてみると、神様みたいな物はいないんだって言いきってしまうっていうのも、結構科学的ではないかも知れないよね。
 だから、このシーズン、お父さんをゆり動かして、子どもたちと一緒におもちゃ屋さんめぐりをさせてしまうこの不思議な衝動を、商業主義とは別に、科学的な視点から楽しんでしまうのが、僕は好きだな。