平成4年2月22日

 「長町旧4号線沿い行ったり来たりのお散歩」というのがおもしろいと友人に勧めたら、その後で、「斎さん、例のお散歩、やったことあるの?」と、非難ぎみにいわれてしまった。ええと、僕の家では、子どもたちと一緒に、けっこう頻繁にやってるんだけど、つまんなかったかなぁ。実は、問題だったのは、距離が長くて大変だったという点です。ううむ、そうであったか。あれで長いのね、急いで歩いたんじゃないの?
 僕は、これまで事あるたびに、お散歩にでかけようという提案をしてきているのですが、そのお散歩というのは、こういうことだったのね。ゆっくりと、いろいろ脇目をふりながら、子どもたちが一緒の時は、彼らの時間の流れに沿って、まぁ半日ぐらいは移動を続けていく、というようなやつ。
 時間はこっちにあるのだという自覚さえあれば、長い時間をかけて移動していくのは、相当小さい人でもそんなに難しくない。だって、小さい人って、ほっておけば1日中遊んでいるわけでしょう? そのペースで行くと、すぐに1日なんて終わってしまう。あ、言っておきますが、大切なのは、「時間」です。移動の「距離」ではありません、念のため。
 やりとげるだけでなく、やりきる楽しみを、彼らと共有するのに、長いお散歩は有効です。小さい頃からやっていると、小学生になったときに、「入学記念おばあちゃんの家まで大散歩」なんていうのも楽しめるようになります。ちなみに、僕の家は仙台向山で、実家は岩沼です。
 僕は、水泳なんかでも、つい1時間とか泳ぐっていうの好きなんだよなぁ。ゆっくりやると、こういう作業は、肉体の作業ではなく、頭脳の作業なのだということがわかってきて、やめられなくなるんですけどね。