平成3年9月28日

 新しく、よく考えられた役が本が出たので、、このところ「ファーブル昆虫記」をまた読んでいるんです。地球の上で生きている物って、本当にすごいんだなぁ。
 お友達の保育所の先生から電話があって、その保育所のこれまでをまとめた「子育て」という本をだしたから、読んでみてとのことだったので、1冊買ってきて読みました。そして、その本でも、地球の上で生きている物って、本当は、ほんとにすごいんだなぁと、3回くらい泣いてしまいましたね。なにしろ泣けるときには泣くことにしているので・・・。で、ね、保育所の話を読んでいて、まぁよくいろんなエピソードを記録してあったのだねぇと、感心してしまったのですよ。やっぱし集団で子供育ててるからなのかなぁ。
 僕のことを振り返ってみると、僕は僕の子供たちの昔のエピソードなんかほとんど忘れてしまっているのじゃないかしら。まさにはえば立て、立てば歩めの親心で、昨日まで、やった遣ったと感動していたことでも、それができてしまうと何だか急に赤ちゃんじみて感じられて、どんどん次のことっていうのが気になっていくのね。昨日までの彼らのことなんか忘れちゃってるなぁ、僕は・・・。
 黄金虫や、蜂なんかも、結構、しっかりと子供を育ててしまうでしょう?誰にも教わんないで、次々と子育ての手順を進めていくんですって。多分、僕も、1人の人間の雄としては、虫たちと同じレベルで、本能的なのだと思うな。どんどん次のことが気になるということはね・・・。
 とすると、僕たちの「知性」というものは、一体このあたりの問題にたいしては、どういう風にかかわっていくんだろうねぇ。何だか、ちょっと緊張しますね、人間やっていくのって。