平成3年1月26日

 今日はちょっと寝不足なのよ。トム・クランシーという人の新しい小説、すごく厚いのが上下2冊、買っちゃって読んじゃったというのが寝不足の原因なのは、わかっている。こと、本を読むことになると、お父さん、突然、意地汚くなるからなぁ。何言われたって、むりやり読みたいだけ読んでしまうもんなぁ。セルフコントロールを言っている人じゃなくなっちゃうもんなぁ。こまったもんだなぁ。僕はいろいろな本を読むけれど、やっぱし、何と言っても、本と言ったら「お話、小説」ですね。多分、上手な「お話書きの人」というのは、まず、頭の中のスクリーンにそのお話の絵が隅々まではっきりと出てくるんだと思うな。そして、そこから書くところを選びだして、言葉に変えて行くんじゃないかしらん。そういうのって、なんだか積木で遊んでたころのお話の作り方みたいで良いなぁ。
 13歳と9歳になる僕の子どもたちと一緒に、お話をしてみると、本当は、「勉強」って、生まれてから今まで見てきた、様々な物や事の雑多な積み重ねでできている「夢」を、毎日の生活の中の具体的な場所にはめこんでゆく仕事なんだというようなことに、気がつくことができる。夢が具体的にならないと、先に進めないんだということもわかってくると、なかなかおもしろかったりする。
 で、なにはともあれ、まず一つの言葉をきちんと聞いて、そこからできるだけたくさんのイマジネーション(夢)を引きだすことができる人になるためには、なんでもいいからたくさんの本を読むことが肝心なのではないかと、僕は言い訳するわけね。当然それは、人間すべてにあてはまるわけだから、年齢の枠を越えて大切で・・・。そして、わが家では、夜ふかしの子どもが増えるのであった。