平成2年11月24日

 今、朝のお茶を飲みながら、窓から外を見ていたら、今日はすごく気持ちのいいお天気で、外の芝生に、ポカポカと日が当たっていました。しょうがないなぁ、本当は仕事を始めるはずだったんだけど、僕は、窓から外に降りて、そこに日向ぼっこにでかけましたよ。とにかくさ、気持ち良くて、快適だっていうのを見つけたら、できるだけやっておくっていう習慣を、僕は身につけていたいものだと思うのね、この頃。
 ただ、なんていうのか、「快適だ」っていうのと、「ただのぜいたく」っていうやつとの違いが、僕たちの国ではどうも相当に混同されているような気がするので、そこんとこよく注意しないと、お金ばっかしかかったり、かけたりしたわりには、どうもいろいろな人や物に、ご迷惑をお掛けするってことになってしまうようなんだよね。
 たぶん、「過剰に」という言葉が、鍵だと思うな。
 食事を作って、みんなで食べる。後片付けをする。体を動かす。子どもと散歩して、景色を見る。そして、勉強したり、彼らを育てたりする。ほら、慌てず、「われにかえって」やれば、なんだか、全部気持ちよくて、快適にやれるように、僕には思えるんだけれどねぇ。
 「過剰に」がついても、これなら許せるなぁ、と言うものは、趣味や、それにいくぶん芸術なんかになっていくんだろうから、逆にいえば、あんまり趣味や芸術にしない方がいいものには、「過剰に」を付けないようにしないとまずいよなぁ。これ、割と、逆になってることって、多いでしょう?
 子どもたちと一緒に、気持ちのいいことをやってみていると、この人たちは、「過剰な常識」ってのがないので、こういうの見つけるの上手なのかもな、と思うことが多いけど、このへんが、最も大切なのかも知れないね。