平成2年9月22日

 夏休みに見つけた川ね、この前しばらくぶりにいってみたわけですよ。そしたらおどろいたことに、すっかり様子が変わっちゃっているのね。たった2〜3回の台風だけで、山の方の川ってこんなに水が出ちゃうんだってこと、頭では知っていても、やっぱり驚きです。で、どんなふうに水が河原を押し流していったのかを点検しながら、みんなで驚いて、しばらく時間を過ごしました。驚くのって、おもしろいよねぇ。まず石がすごい。絶対に動くはずが無いような大きな石がどっかに行ってしまっている。なるほど、あの石はどっかからここまで流されてきてここにあったわけね。それに、この前来たとき遊んだ岩の階段、すっかり石に埋まってしまっている。あんなに広かったのにねぇ。川岸がえぐり取られてしまっていて、すっかり堤防だと思い込んでいた所の中から、柳の木が首をだして、緑の葉っぱを風にそよがせているってのもすごい。あの枝のつきぐあいからみると、あの木は、ずうっと土の中に埋まっていたんでしょ?立派な柳である、と言うしかないな。
 で、もっと驚いたのは、その川のそばに住んでいる人が、「こんなの、まだかるいほうですよ。」と、ぜんぜん驚いて無いってことだな。そうだよな、台風んときの広瀬川の水って、全部山の方から来るわけだからねぇ。
 もちろん、こういうことは、みんなよく知っていて、いちいち驚いていることもないのはわかるのだけれど、時々、練習のために、彼らと、びっくりする物や事探しと言うのをやってみるのも、面白い。何に驚くのかっていうことを、ちゃんと伝えておかないと、あとで、ずいぶん困ったことになることが多いように、思えるんですけど、どうでしょう。